波乱のシーズン2020

 皆さんこんにちは。今年の2月の投稿以来サボっていましたが、皆さんは今年どのような年だったでしょうか?

元旦の天皇杯ヴィッセル神戸が鹿島との新国立競技場での試合を制し始まった2020シーズンの日本サッカー。しかし、私達が想像していたようないつものサッカーシーズンにはならなかった。f:id:ryota020324:20201231164034j:image

 

2月23日いよいよジュビロ磐田との開幕戦。佐藤は現地まで応援に行っていたのだが、その際に変わりつつあるJリーグの姿を見る事になる。f:id:ryota020324:20201231164655j:image

スタジアムに入る前にアルコール消毒を必ず求められる様になったのだ。その理由こそ、1月下旬から日本でも猛威を振るうことになるコロナウイルス対策であった。

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当時は今のようにソーシャルディスタンスなど3密といった今では毎日のように聞くあたりまえのコロナ対策が無く、見えないウイルスにはアルコール消毒という手しか打つ手は無かった。その為、例年通り密集して90分間チャントを歌えた。まさかこれが2020年最初で最後の声を出しての応援になるとは思ってもいなかった。そうしてしばらくしてJリーグからこのような発表があった。f:id:ryota020324:20201231170715j:image

 明らかに日本中に蔓延していっていたコロナウイルス。その影響がとうとうJリーグにも影響してきたのであった。しかし皆さんお気づきだと思うが、翌月にサッカーが再開できる状況でも明らかになく、しばらくJリーグは私達の生活から消えてしまうのであった。

 

それから再開したのが6月の27日。本当に私はJリーグ関係者そして医療従事者の皆さんに頭が上がらないと思いました。世界を通して見えない敵と最前線で闘っている医療従事者の方々の絶え間ないサポートが無ければこうしてまたサッカーを再開する事は無かったと思っています。そしてJリーグを再開させる為に尽力してくださったJリーグ関係者の皆さんにも心から感謝したいと思っています。地元のサッカーチームを毎週応援するという行為ができない毎日がどれだけ辛かったか。そして寂しかったか。選手がゴールを決めた直後に周りの人達と共に喜びを分かち合うことができない寂しさ。この空白の4ヶ月はサポーターとして様々考えさせられた時間でもあった。そうした中でJリーグが再開する。心の底から嬉しかった。改めて私にはJリーグが必要なのだと。そしてモンテディオ山形というチームが必要なのだと。

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 さて、チームは前半戦苦戦することとなった。石丸監督が目指すアグレッシブサッカーをなかなかくわ出来ず結果としても内容としてもなかなか納得のいくものではなかった。

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だが、後半戦一気に石丸監督はチームとして攻撃的サッカーを展開していく事になる。昨年までは3年間木山監督の下で耐えてカウンターを狙うサッカーを繰り広げていたが3年間でプレーオフ圏内にギリギリ進める6位がやっとだった。見ている側も守備の時間帯が長く結果によってはストレスがとても溜まるようなサッカーだった。しかし、石丸監督は前監督に比べると"超"攻撃的サッカーといってもいいくらいゴールに貪欲なスタイルをチームに植え付けた。見ている側も楽しめるサッカー。その為来シーズンはJ1昇格を狙えると思うサポーターが多いのもあると思う。今年のモンテは序盤は苦戦したものの後半戦からチームとして1点でも多く取りに行く姿勢が現れていた。昨年までもパスサッカーを主体としているチームにとっては更なる進化が見られたシーズンであった。私自身もベガルタの試合を観に行く機会があったが完成度で言えば石丸モンテの方が別格と思う程チームとして完成度は高いと思う。来シーズンは例年より期待できるJ1昇格を必ずしも実現して来年の12月にはJ1昇格の喜びを様々な人達と喜び合いたいと思う。  これだけは言えるが来年は絶対にJ1昇格したい。

来年もこのブログをよろしくお願いいたします。

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遠かった静岡と勝ち点3

 僕達サポーターからしたら楽しみで仕方がなかった開幕戦。僕は初めて静岡までアウェイの試合を観にオヤジの車で前日入りして観戦した。

 片道7時間30分という移動時間を一緒に同行した友人と共に過ごした。午前9時に米沢を出発し着いたのは午後4時30分頃…そう考えると同行した友人も疲れただろう。実際僕は疲れていた。一番疲れていたのは片道7時間30分も運転したオヤジだ。僕的にマン・オブ・ザ・マッチは選手よりオヤジだと思った。

 磐田に着いてチェックインをしてだいたい20分後にはホテルの目の前にあったすき焼きのお店で腹ごしらえをしていた。まぁ、2日間でいうと一番楽しかったのは友人とオヤジで食べたすき焼きの時間だったのかもしれない。

 

 さて、開幕戦についてここから書くことになるが僕は正直勝てるとしか思っていなかった。というより昨年の場合は学校のクラスメイトに「今年モンテ強いな!!」と言われ続け浮かれていたのもありその気分のまま開幕戦を迎えてしまっていたのだ。2009年6-2で勝ちPOでは山岸が伝説のゴールを決めたまさしく相性が良いスタジアムなので尚更勝利を期待していた。

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さて、試合当日の朝。僕はスマホの目覚ましを7時にセットしていたが、6時45分に目が覚めた。友人は爆睡していた。まぁ、7時まで15分もあるわけだから無理矢理起こすのもなにか申し訳ないので洗面所で顔を洗ったりして時間を潰していたら友人は洗面所の音で起きてきた。その瞬間俺は水の音で起こしてしまったと思い軽く謝ったが別に気にしてはいなかった。ある程度身支度を整え7時30分頃にホテルの朝食を食べにいった。ホテルの食堂には格好だけでモンテサポとわかる人が何人かいた。いつもホーム戦で見かける顔も何人かいた。そんな中軽めに食べ、8時半頃にジュビロ磐田のホームスタジアムのヤマハスタジアムに向けてオヤジは車を出発させた。最近流行している新型のコロナウイルスも怖いのでマスクを付けて駐車場に降りた。周りは山形ナンバーの車が数台で、後は浜松ナンバーや静岡ナンバーが多かった。そこから徐々にアウェイという立場を身に染みて痛感したのであった。駐車場からスタジアムまではすぐ着いた。すれ違うサポーターが磐田サポなのは覚悟していたが意外に山形サポが多くて驚いた。オヤジの事前リサーチでアウェイ側のスタグルはしらす丼しかないという噂を聞いた僕達はホーム側に隣接しているセブンイレブンで昼食を買った。

  さて12時になりスタジアムに入場。コアサポよりは少し離れているが1番前の席をなんとか確保。やはり多くの人がマスクを着用していた。昼飯をゆっくり食べている時ピッチに目を向けるとたまたま石丸監督がピッチレベルを確認しに出てきていた。


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 前監督の木山隆之とはこういう所から違うのかもしれない。下準備を怠らないそして漂ういい人オーラに呆気を取られていた。尚更こんな姿を見てしまった後は期待が大きく膨らんだのであった。12時30分からはコアサポによる新チャントの練習が始まった。毎年待機列辺りでチャント練習をするのが定番だが磐田のスタッフから待機列では鳴り物や太鼓は禁止と指示があったらしく、スタンドでチャント練習が始まった。僕達の場合は片道7時間30分の中である程度車内で聞き流してはいたが、どうしても一人の選手のチャントだけ覚えられなかった。"渡邉凌磨"

のチャントだ。メロディもほかの選手より少し複雑で5回くらいコルリの掛け声で歌ったがやっぱり慣れない。でも思い返せば知らず知らずのうちに全員のチャントをみんなで大声で歌っているのがオチだと感じている。ましてや声変わりで高音が出なくなってしまった学生やお父さん世代からしたらあまり歌いやすいチャントではないと思った。こういうチャントこそ若い女性サポや声変わり前の学生に大声で歌って欲しいと思った。恐らくイケメンなので女子サポからの人気はこれから伸びていくだろう。

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さて試合もあと少しで始まる所。GK練習が始まっていた。櫛引・佐藤とこの2人が今シーズンスタメンとベンチで活躍してくれるのかなと思った。勿論摂津にもそろそろポジションを脅かすプレーをして欲しいとは思っているが、暖かい目で見守るのも大事だと感じている。先程の渡邉凌磨と同じく女子サポの人気も根強いので手放しずらいだろう。シーズンを通してポジション争いも過熱する事は間違いない。実際2018シーズンの場合最初は"さくらんぼ一個通さない"なんてフラグを自分で立てていた児玉からスタメンを奪ったのも今の守護神櫛引でもある。なので櫛引自身も気を緩めれないだろう。

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さて、他のメンバーもピッチに入り練習開始。山田はいつもより顔が引き締まったように見えたが、後々考えると山田も既婚者になった事を思い出し家族を養うという自覚が芽生えたのかなと勝手に思っていた。その他の様々な選手もいつもにましてやる気を感じる顔だった。特に山岸、彼にはヤマハスタジアムで暴れて欲しいと思っていた。2014年伝説のヘディングをした山岸と苗字が一緒だからだ。そんな事どうでもいいが、今年もエルシオフィジコ独特のランニングが見れた。試合前なのによく選手もこんなガッツリ走れるなぁ…部活を引退した僕なら絶対に夜逃げするレベルの練習をこなしている選手は素晴らしいと思った。


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2月3日にビザの関係で電撃加入したヴイニシウス・アラウージョは生でプレーを見てきたが他の選手とはシュートセンスが群を抜いてピカイチだった。毎回のように一部のおじさんサポは試合前の選手のシュート練習を見ただけで当日の選手の調子をだいたい自己満で決めてしまう癖がある。そんなおじさんサポ達を驚かせるシュートを毎回打っていたそれがヴィニだった。僕は毎年外国人助っ人にスポットを当てている。2018年はアルヴァロ、昨年はバイアーノと木山の戦術で全く活躍できなかった選手を見てきた。アルヴァロはドリブルテクニックが素晴らしかった。バイアーノは見た目でわかるゴリゴリのドリブルで持ち前のフィジカルを全面に生かしたプレーができた。だがどちらの選手も木山の戦術の理由であまり起用はされなかったり活躍ができなかった。しかし、今年は監督も変わりガラッと戦術も変わった。そんな中ヴィニは絶対にスタメンを取れるプレイヤーだと思った。周りを活かすパスもできる、シュートフィニッシュも素晴らしい精度と前線の選手としては完璧に近い選手を今回は獲得できたと思う。しかしまだ、加入して間もないためベンチスタートとなった。しかし間違いなく石丸サッカーを身につければ大化けする選手だと思った。


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さて、スタメンを見ていこう。

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こうしてみると…ん?木山の戦術と一緒じゃね?とこのYoutubeのハイライトを見て気づいた。基本的に僕は負け試合を見返さないタイプの人間なので自宅に帰宅してこのぼやきノートを作成中に気づいた。スタメンで新しい顔といったら昨年でいうと松本怜大のポジションに新加入の小野田が入った。まぁ、僕も越智隼人さんみたいな的確な分析ができないのであまり言えないが、TMの大分戦では鋭い縦パスを供給していたのを見ていたのでというかそれしか判断材料がないので今日も鋭い縦パスしてくれるだろうと期待していた。あとは、セレッソで大ブレイク中の坂元達弘のポジションに渡邉凌磨が入る形となった。自宅に帰宅してからわかったが様々な知人から「山形に渡邉凌磨来た?」と聞かれるので詳しく調べてみると経歴がなかなかヤバい人だった。前橋育英で3年生の時に全国サッカー選手権で準優勝。そして大会優秀選手にも選出…まぁこの後の経歴の方がビビるくらい凄いが全部書くと楽しみが減るので下のWikipediaのURLから見てください。

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https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E5%87%8C%E7%A3%A8

 

さてそんな選手が山形に来てくれた訳で石丸サッカーを見せてもらおうじゃないか!!!という事でキックオフ。さっそくチャンスを何回か前半の最初は作って決定機が1、2回あったが決めきれず、徐々に磐田のペースになってきた。ルキアンのシュートを櫛引がこぼし呆気なく東京オリンピック世代の小川航基に押し込まれて先制。あの決定機をヘディングで渡邉がきめてタラな〜そんなタラレバな話は昨シーズンも死ぬほどした記憶がある。昨年バリバリ調子の良かった本田拓也もなんか見るからに身体が重そう。パスもことごとくカットされ、キャンプの疲労が溜まってんのかなーと思った。しかし僕の頭の中でブルイズモンテディオで放送されたこのシーンがよぎった。

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いや、そんなことはない。次の試合に期待したいところだ。更に山田はボールのトラップもあまり出来ない状態にあった。例年感じる活き活きしたプレーを感じられなかったのは僕だけじゃないだろう。見えない重圧のようなものがあるのだろうか。実際それは試合前にたまたま撮影にも現れていた。

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こんな寂しい背中があるだろうか。

それともコンディション不良の中村充孝からの呪いなのだろうか。(山田拓巳市船高校で中村充孝の1年先輩)

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その原因は誰にもわからない。そしてj2でもトップクラスのヘディング勝率を誇る栗山直樹でさえ空中戦で競り負ける部分が多々見られた。この失点直前の大井健太郎との競り合いの場面でも普段なら簡単に競り勝てる栗山がヘディングができなかったのだ。

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やはり山形には伝統の開幕戦は勝てないという負の呪いがあるのだろうか。

ハーフタイム中に友人とオヤジで「石丸はキャンプ中何をやっていたんだろうね」と話をするくらい磐田に押されっぱなしでパスもろくに繋がらずシュートも打てなかった。

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まるで僕がウイイレのオンチャレでボコられているのを観ているようだった。そんな話はさておいて後半どんなサッカーを見せてくれるのか?石丸サッカーはこんなもんじゃねーだろ!そう思い後半開始やはり石丸の修正能力は素晴らしかった。前半の中途半端なポゼッションサッカーではなく、しっかりとDFを通してパスの出どころを探りながらボールを回すサッカー…んどっかで見た事あるぞ?

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一瞬既視感のあるサッカーが頭をよぎったが石丸サッカーは違うのだろう。とはいっても石丸サッカーではDFでしっかりボールを回さなければボールの出しどころも見つからない。この日のDF陣は熊本を除き調子がとことん悪かった。山田にボールが出ても中盤の本田と中村のポジションが悪く結局小野田にボールを戻し、小野田も櫛引に戻し…とそれの繰り返し。こんなんサッカーだったら点入らんわ!と試合中言いたいくらいだった。もちろん写真を撮る気にならなかった。見てるだけでヒヤヒヤするボール回しが展開されたのがだいたい後半18分間続いた。それでもこのサッカーが次の試合の石丸サッカーの糧になればと信じこみ応援していた。すると転機が訪れる。後半19分加藤大樹が入ると一気に空気がガラッと変わる。加藤大樹のドリブルで周りの選手のポジションが先程よりある程度良くなり前線の選手も活き活きしたプレーをするようになった。そう、まさしく加藤大樹がいいスパイスになったのだ。

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そこからはやはり連携不足なのかやっぱり最後のフィニッシュまでどうやっても持っていけない。まずこれが開幕戦を戦った中で出た沢山の課題の中の1つ(連携不足)なのであった。恐らくこれは僕個人の見解だが、連携がしっかりしていれば逆転は十分にできる時間帯だった。これ以上言うとまたタラレバになるので言わないが今後の石丸サッカーは更に成長できるだろうと思った。後半34分渡邉に変わって南が入った。後から思ったが南はドリブルで仕掛けるタイプだが渡邉ほど開幕戦では脅威を感じなかった。それも石丸はキャンプで見抜いていたのか?そう思いつつ試合はあっという間に後半40分になろうとしていた。前半あれだけ長く感じたのに後半はあっという間に感じる。これは逆に押し込んだゲームを展開しているということではないかと自分で過信していた。実際どうかはわからないが…後半41分待ちに待った"ヤツ"がピッチに入る

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ヴィニだ。実際ラスト8分くらいしかピッチに立てなかったがわずか数回のボールタッチでも可能性を見せた。やっぱりなんでこいつウチに来たんだと思いながら見ていた。恐らく次の試合で仮にスタメンで出たら彼の上手さを画面越しでも恐らくわかると思う。え!そんなとこでそんなエロいパス出せる??的な事を思わされた場面が1度あった。なので次の試合は恐らく素晴らしいプレーを魅せてくれるだろう。(2回目)

 

 

こんな感じで終わって見れば前半に小川航基に2失点しただけで終わった。石丸は修正能力を持っているんだなと希望を少し持てた試合でもあったが、課題は山積みだ。残りの千葉キャンプでこれを全部クリアしてさぁ、愛媛戦…とそんな時に

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まじかよぉぉぉぉ

口からでた言葉と共に僕はこれがチャンスだと思った。15日までのリーグ戦がないという事はそれまでじっくり石丸サッカーを選手達に教え込むことが出来るではないか!!そんな期待をしてリーグ戦再開、コロナウイルスの終息を願って今回の静岡遠征のぼやきを終りたいと思います。

 

見ていただきありがとうございました。